2025年3月12日更新
🔎 変形性膝関節症とは?
高齢者における変形性膝関節症(OA:Osteoarthritis)は、膝関節の軟骨が徐々に劣化し、痛みや炎症を引き起こす慢性疾患です。この疾患は高齢者の間で非常に一般的で、進行すると日常生活に大きな影響を及ぼします。
早期に適切な対策を講じることで、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが可能です。
⚡ 変形性膝関節症の主な原因
✅ 加齢による軟骨の摩耗⏳
年齢とともに軟骨がすり減り、再生能力が低下。
✅ 肥満による負担増加⚖️
体重が増えると、膝への負荷が増大し軟骨の劣化が加速。
✅ 外傷歴(過去の膝損傷)🥊
半月板損傷・靭帯損傷の既往があると、関節の変性が進行しやすい。
✅ **長期間の膝への負担(オーバーユース)**🏃♂️
長年にわたる膝への過剰な負担や、姿勢不良・歩行のクセなどがリスクを高める。
🩹 変形性膝関節症の症状
🔴 膝の痛み(運動後・長時間の立位・歩行後に悪化)
🔴 膝のこわばり(朝起床時や長時間の座位後に硬く感じる)
🔴 腫れと炎症(膝関節の炎症により腫れることがある)
🔴 運動範囲の制限(膝の曲げ伸ばしが困難になる)
🔴 変形(膝の見た目が変わり、O脚やX脚になることがある)

私の経験では
・階段の昇り降り
・朝起き上がる際
・長時間同じ姿勢でいた所から体勢を変える
これらのときに疼痛が生じると言われることが多い印象です
皆さんはいくつ当てはまりますか?
🛡️ 変形性膝関節症の予防策
✨ 適度な運動🏃♂️
膝に負担をかけず筋力を維持するために、ウォーキング・水中運動・ヨガが効果的。
✨ 筋力トレーニング🏋️♂️
大腿四頭筋・ハムストリングスを強化し、膝を安定化。
✨ ストレッチ&柔軟性向上🧘♂️
膝周りの筋肉を柔軟に保ち、膝への負担を軽減。
✨ 適切なシューズ&インソールの使用👟
膝のアライメントを整え、衝撃を吸収する靴・インソールを使用。
→インソールで膝痛を何人も治してきました。
インソールについても今後記載させていただきますね!
✨ 体重管理⚖️
適正体重を維持し、膝への負担を最小限に抑える。
💉 変形性膝関節症の治療法
🛌 保存療法(軽度~中等度の症状向け)
✅ 休息&アイシング🧊
炎症を抑えるために1回20分、1日数回冷やす。
✅ 理学療法(リハビリ)💆♂️
筋力強化&可動域改善エクササイズで膝の負担を軽減。
✅ 鎮痛剤(NSAIDs)の使用💊
痛みを軽減するため、非ステロイド性抗炎症薬を適宜使用。
✅ 関節注射💉
ヒアルロン酸やステロイド注射で膝の炎症を抑える。
✅ 膝サポーター・ブレースの活用🩹
膝の安定性を向上させ、痛みを軽減。
🔪 手術療法(保存療法で効果がない場合)
✅ 関節鏡視下手術🎥
損傷した軟骨の範囲が小さい場合、関節鏡を用いて損傷した軟骨部分に骨髄刺激を行い、二次的な軟骨再生を期待します。多くの場合は、人工関節を避けるため最後の手段として、関節内の半月板を
整備したり、遊離した軟骨を除去することで一時的な疼痛改善をはかります。
✅ 部分膝関節置換術(UKA)🦾
損傷が膝関節の内側に限られている場合、部分的に人工関節を置換。
ほとんどの場合は内側に行います。可動域が保たれている、前十字靭帯の機能が保たれている等
条件はありますが患者様の満足度が高い選択肢です。
✅ 全膝関節置換術(TKA)🤖
変形が高度に進行した場合、膝関節全体を人工関節に置換。
🚀 最新のトピック&新しい治療法
🔬 PRP(多血小板血漿)療法💉
患者自身の血液から抽出した血小板を膝関節に注射し、疼痛を緩和。
📝 まとめ|高齢者の膝の健康を守るために
高齢者の変形性膝関節症は、適切なケアと治療を行うことで進行を遅らせることが可能です。
✅ 適度な運動と筋力トレーニング
✅ 膝への負担を軽減する生活習慣の実践
✅ 最新の治療法を活用する
これらが重要です。

一人暮らしであったり、周りに同様の症状の方がいない場合孤独な気持ちになり筋トレを含むリハビリテーションを継続することが難しいと思います。
そんな時はぜひコメント等に連絡をください。
Dr.翔平が一人一人親身に相談に乗ります。
あなたやご家族は膝の痛みに悩んでいますか?どんな対策をしていますか?ぜひコメントで教えてください!💬✨
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